カフマナ・カフェは2009年にオープン。20年間キッチンを担当するのはシェフ兼マネージャーのロバート・ザッカーマン氏。

化学肥料や農薬を使わないオーガニックにとことんこだわった野菜と鶏肉、カフマナファームでとれた旬の食材を豊富に使った地球と体にやさい料理が特徴。

カフェのすぐそばにあるカフマナファームでとれたマンゴを使ったマンゴスムージーやリリコイを使ったリリコイチーズケーキは、ヨーロッパで過ごしたロバート氏の経験と発想から創作されたデザート。健康志向、自然派に人気のお店。

 

カフマナカフェの経緯

カフマナ・カフェは、1974年に社会的事業を行う組織として設立されたオルタナティブ・ストラクチャー・インターナショナル(ASI)の一部として発足し、ハワイの社会的弱い立場にある家族のために持続可能で、健康的で生産性のあるコミュニティーを創造することをミッションとしている。また、当カフェは、精神的な病に苦しむ住民へヒーリングトリートメント、ヘルストリートメントなどをハワイの伝統的な方法をも用いながら実践している。カフマナとは命または魂の保護者という意味を持つ。

カフマナ・ファームでは、オーガニックの果物や野菜などが育てられるカフマナオーガニックファームとコミュニティーキッチンとダイニングホールなどの施設をもち、心も体も安らぐ健康的な環境が整っている。

カフマナ・カフェの職業訓練プログラム

カフマナ・ファームと同様に、カフマナ・ファームでは、実務経験を積むことができるトレーニングプログラムがハウジングプルグラム入居者とワイナイコースト住民のために設けられている。カフマナカフェ・キッチンで積んだ職務経験は、就職につなげるためのものである。また、カフマナ・ファームでは、農業経営に関するクラスを持ち、オーガニック・ファーム経営を学ぶ機会を地域住民へ提供している。

カフマナ・オーガニックファーム

1978年からカフマナ・オーガニックファームはカフェ敷地内で有機野菜の栽培を行っており、現在は2エーカーに野菜や果物 を栽培している。将来的には10エーカーの土地すべてを耕作する予定だ。また、ファームには4つのアクアポニックスシステムが設置されており、作物の栽培と魚の養殖を同時に行っている。アクアポニックスではハーブ、根菜、レタスが主に栽培さ、養殖いけすではティラピアが養殖されている。

カフマナ・ファームが植えるホリスティックでバランスのある種は、健康で建設的なライフスタイルを導き出す。カフマナカフェが育てた作物が私たちのコミュニティーや消費者の身体の健康と心の健康へ貢献するすること、そして、それらが人々のライフスタイルに変化をもたらす強いメッセージなって行くことを当団体は望んでいる。

社会的事業とトランジショナルハウス

トランジショナルハウス
1987年、増加するホームレスに対応するため、ASIの組織の一部であるカフマナ・カフェは、小さな子供を連れているホームレス家族のために小規模なトランジショナルハウスプログラムを農地に建設した。この新しいコミュニティーは、更生するカフマナという意味の「オハナ・オラ・オ・カフマナ」と名付けられた。また、カフマナコミュニティーは、現在、「ウル・ケ・ククイ」と呼ばれる州政府が所有するトランジショナルプログラムを管理している。

これら二つのプラグラムに450-500名、120世帯が暮らし、現在、カフマナ・コミュニティー・サイトは、ASI事業の柱となっている。

ウレ・ケ・ククイ
http://ulukekukui.org/
87-576 Kula’onpuni street waianae, Hi 96792

ウレ・ケ・ククイは、2008年から家族への自立支援と安心して生活できる住宅の提供をミッションとしている。住居を必要としている家族へトランジショナルハウジングを提供している。ウレ・ケ・ククイは、浴室、台所、寝室を完備、現在68世帯が生活をしている。

２つのトランジショナルハウスは以下のプログラムを持っている。

プログラム

• マニースマートプログラム ー家計に関する内容や金銭的な生活力を補強する内容
• 就職支援
• デイケア
• 青少年と大人向けのウクレレレッスン
• フィクス・イット・オールプログラム ‐家屋の維持管理・大工の技術を学ぶ
• 栄養学  ハワイ大学のEFNEPとの協働
• 親業
• GED
• コンピュータースキル
• ビデオ制作クラス、料理クラス、日曜大工クラス
• 起業クラス

執筆者　佐々木将人
更新日　3月1日

参考文献

 http://kahumanafarms.org/ Kafumana Cafe. March 4, 2014.