ハワイの歴史と文化 -シュガープランテーションの終焉と観光開発-

Sugar Mill
ハワイの主要な産業であったサトウキビとパイナップル産業は19世紀中頃に絶頂期を迎えました。1959年に農業労働組合が労働条件の向上と権利を獲得します。その後、労働コスト上昇し、その結果、企業は安い賃金と土地を求めハワイを去り始めます。また、1960年代には本格的に食糧輸入が始まり、三十年間をかけて輸入は急増していきました。1980年代にはハワイ州のプランテーションビジネスは衰退の一途をたどっていました。農産業が衰退する丁度同時期に観光産業が成長をはじめます。このことがハワイの農産業の衰退に拍車をかけることになりました。ワイアルア・シュガーカンパニーにおいては、100年におよぶ操業の後、生産コストの上昇と一律の砂糖価格が原因で1996年に生産を停止しました。サトウキビ精製工場は現在、小規模ではありますがコーヒーの観光農園として存在しています。