年間を通して温暖な気候であるハワイでは一年中サーフィンを楽しむことができます。サーフィンコンテストも1年を通して約26大会が開催されています。また、ハワイのビーチではいたるところでサーフレッスンが行われています。老若男女どこでもサーフィンを楽しむ姿が見受けられます。サーフィンは、古くからハワイ先住民の間で楽しまれており、昔も今もハワイではもっとも人気のある娯楽であったようです。
ここでは、サーフィンの歴史について話しましょう。
ポリネシアン文化圏の中で特にハワイ先住民は優れたサーフィン文化を築いてきました。ハワイ有史以前にポリネシア地域では、2から3フィート以上のボードが作られることはありませんでした。しかし、ハワイではすでに3フィート以上のサーフボードが開発されていました。古くからハワイ先住民はサーフボードのデザインを試行錯誤しサーフィン文化を発展させてきました。
このように人気娯楽であったサーフィンですが、西洋人との接触を境に1860から1900年の間サーフィンは禁止され衰退し、マウイのラハイナで行われるのみとなりました。
衰退の一途をたどっていたサーフィンですが転機を迎えます。1910年以降にハワイ先住民が利用していたサーフボードを現代の技術を取り入れ、加速度の高いボードをデザインする試みがありました。このことがきっかけとなりロングボードがふたたび盛んになって行きます。1910年代に再びサーフィンが一般大衆の娯楽となり、世界中の人々に楽しまれるスポーツに発展して行くのでした。
参考資料:
Kenneth P. Emory (1965) Ancient Hawaiian Civilization: Sports, Game, and Amusements. The Charles E. Turttle Company,Inc: Japan