ハワイでキラキラ起業家 $$がざっくざくビジネス-アメリカであなたは起業して生き残れますか?

昨今、起業を考える人も多いと思います。昨年、米国では起業件数が過去最高の5百万件に達しました。当記事では、企業の生存率については見ていきます。

スタートアップの活況は続く

米国では起業を始めるペースが驚異的に増えています。昨年、アメリカ人はビジネスを始めるために過去最高の550万件の事業立ち上げ手続きを行いました(米国国勢調査局による)。今年(2024年現在)の1月から3月の間だけで、すでに150万件の新規ビジネス申請が提出されています。

このような背景の中で、あなたもアメリカで起業家としての成功したと思っている人も多いと思います。ハワイでのキラキラしたビジネスチャンスを掴み、ざっくざく稼ぐ未来を実現って夢を見ちゃいますよね。

起業する理由は、人によってさまざまですが、一番の理由は、「自らがボスになり、自分で意思決定を行いたい。」というものです。ZenResearchによる調査の結果では、主に以下の6つの理由が挙げられました。

起業の理由

  • 自由に情熱を追求する
  • 世代を超える富を築く
  • コミュニティ、非営利団体、その他の社会的取り組みを支援する
  • サイドプロジェクトをより大きなものにする
  • ライフスタイルに柔軟性とバランスを重視したい
  • 自分がボスになる

筆者も10年以上前に起業しました。私自身の起業理由も、「自由な発想で自分の思うと通りに働きたい。」や「たくさん稼ぎたい。」というものでした。

アメリカ企業の生存率

さて、いままで、多くの人々が起業に挑戦して来ました。過酷な自由競争を勝ち抜いて成功し夢を手に入れたものもいれば、多くは市場から撤退しています。

ここでは、起業して会社が何年続いているのか、会社の寿命について見ていきましょう。

以下の表は、横軸が中小企業の創業年数、縦軸が割合を示したものです。

国勢調査によると、事業登録された小規模事業の51%は創業から10年以内となっています。また、32%は創業から5年以内の事業です。多くの小規模事業は比較的新しい事業であることが分かります。

以下は、創業から5年間の企業の生存率です。

創業1年目に21.4%の企業が倒産。創業5年目には48.9%の企業が倒産しています。

新規事業の生存率は、5年間で約50%であることがわかりました。

ハワイの企業の寿命

ハワイではどうでしょう。以下の表は、ハワイ州と米国の企業の生存率を表したものです。

ハワイ州によると、2021年のハワイのスタートアップ一年目の生存率は73.41%でした。そして、ハワイの事業所のうち設立から約5.5年後には約50%が生き残りました。そして、創業10年目の生存確率は34.3%です。最後に、 創業から25年後には、20%の企業が事業を継続しています。

最近の事例で考えると、馴染みのユーチューバーたちが、五年後には半分淘汰され、20年後には約30%しか生き残っていないということが想像できます。

まとめ

毎年、アメリカ全土で約500万件の新規事業が登録されていますが、そのうち半数が5年以内に淘汰されることがわかっています。さらに、20年間事業を続けられる企業は約20%に過ぎません。持続可能な経営は至難の業です。

私自身、起業してから約13年が経ちました。創業13年目の生存確率は34.3%です。創業して三年間は、集客に苦労しました。パンデミックや物価高騰など、多くの倒産の危機も経験しました。当ビジネスはまだ回復期にありますが、奇跡的に続けられているのは、日々サービスを利用してくださるお客様のサポートのおかげです。本当にありがたいことですね。

筆者が考えるビジネスを継続するためのポイントは、資金、技術、マネジメント手法、運も必要ですが、何よりも大切なのは、人生のどんな障害をも乗り越える「魂(最後にのこるのは根性)」と、事業をやっていて「楽しい」と思えることだと思いました。

近年、アメリカのZ世代の間でも起業を選ぶ人が増えているそうです。Zen Businessの最近の調査によると、Z世代の80%が「アメリカ史上最も起業家精神に富んだ世代になる」と考えており、75%が起業家になりたいと回答しています。非常に逞しいですね。米国では今後も若い世代へ起業家精神が引き継がれていくことでしょう。

最後に、世界中の人々を冒険の世界に引き寄せたアメリカ人作家、マーク・トウェインの言葉で締めくくりたいと思います。

“今から20年後、あなたはやったことよりもやらなかったことを悔やむことになるだろう。そうなる前に、安穏とした港から船を出し、自分自身の帆で貿易風を受け止めよ。真に求めるものを探求し、願うことを願い、見出すのだ。”

この言葉を胸に、これからも挑戦し続けていきたいと思います。

参考資料

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