自然環境 -絶滅危惧種-

ハワイ州では動物は64種、植物は338種が絶滅危惧種として指定されています[1]。 数ある絶滅危惧種に指定されている動物たちの中のほんの一部ですが、広く一般に知られている動物たちで絶滅の危機に瀕している動物の例をあげてみたいと思います。以下は環境NGOであるCenter for Biological Diversity[2] の資料を参考にハワイで絶滅危惧種 に指定された動物たち です。

ハワイグース(Hawaiian goose)ハワイ語ではネネ(Nene)

一時は20000羽確認されたが、1918年には、ハワイアンガンは過度な狩猟、生息地の減少、天敵の出現などによって30羽にまでなりました。その後、飼育による繁殖、天敵の管理、生息地の保護などによって、1980年には400羽、2003年には1, 275羽まで増加しました。

 グリーンシータートル(Pacific green sea turtle)

グリーンシータートルは大西洋、地中海、太平洋、インド洋などの熱帯気候や準熱帯気候を好んで生息しています。しかし、乱獲や開発による生息地の縮小によって数が減少しました。ハワイでは、90パーセント以上のグリーンシータートルがフレンチ・フリーゲート・ショールズに巣を作り生息していました。1973年には75匹まで減少しましたが、2003年には470匹にまで回復しました。

ハンプバックホエール(Humpback whale)

ハンプバックホエールは、日本語ではザトウクジラといいます。1900年代初頭には捕鯨によって捕りつくされました。太平洋に生息するハンプバックホエールは、1966年には約1200頭までに減少しました。1992年には6000頭から8000頭にまで回復したと推定されます。

これらの動物たちは私たちにとって身近でとても親しみのある動物たちです。ハワイは島であり、人間は限られた居住スペースを動物たちと共有しなければなりません。私たち人間が自然豊かな生活で健康な暮らしをするためには、動植物たちが安心して暮らせる環境も考える必要があるのかもしれませんね。

 

 

参考資料:

[2]Center for Biological Diversity: